第7話　

　探検局から調査結果が発表された。友人は杉原瑠美が誰かに庇護されているのではないかと心配し、携帯電話を持って数人のネット有名人と共にライブ配信を始めた。

　杉原瑠美は探検局の高級官僚との関係が不明なまま、特例で私の上司に昇進し、探査地点や人員の調整に権限を持つことになった。

　彼女は私を陥れるために全ての隊員を外に派遣し、私一人で西山に入らせるつもりだったが、規定により最低でも二人が必要だったため、高橋哲夫が巻き込まれることになった。

　彼女は井原玖遠がすぐに私を助けに来ないように、同時に南山に登り、山の中腹で意図的に腕を切り、井原玖遠に救助を求める電話をかけた。

　その間、井原玖遠を南山に引き留めて二時間以上も時間を稼いだため、私と高橋哲夫は全員死んでしまった。

　事件が公になると、ネット上で杉原瑠美を特定しようとする人々が続出し、彼女に制裁を求めた。

　しかし、彼女は突然姿を消した。

　警察は彼女の家の前で一週間待機したが、結局彼女は見つからなかった。

　杉原瑠美の家族は国内にいないため、彼女を見つけるのが難しくなった。

　熱心なネットユーザーたちは杉原瑠美を見つからない代わりに、井原玖遠の家の前に集まった。

　彼らは交代で無休でドアを叩き続けた。井原玖遠が顔を出すとすぐに彼を痛めつけてやろうと待ち構えていた。

　井原玖遠は恐れを抱き、数日間外に出られず、ご飯も食べられなかった。最終的には精神的に崩壊してしまった。

　井原玖遠が家を飛び出したその日、彼はただの下着姿で、ナイフを持ち、無表情で「岡田芽衣のために復讐する。未出世の子供のために復讐する」と叫びながら街を彷徨った。

　誰かが彼のナイフを奪おうとしたら、彼はその相手と戦ったが、誰も傷つけることはなかった。

　警察は彼を何度も止めようとしたが、精神状態に異常を認めると、ただ彼の後をつけることしかできなかった。

　井原玖遠が放浪して二ヶ月目、ネットユーザーは広場で杉原瑠美に似た女性を見かけた。

　精神異常だった井原玖遠は突然狂ったように、その女性に駆け寄って掴んだ。

　「杉原瑠美、あなたは杉原瑠美だ」と叫んだ。

　女性は眉をひそめて井原玖遠を見つめ、「離して、あなたは誰？乱暴しないで、精神病院に行け」と言った。

　井原玖遠は彼女をじっと見て、そして彼女の衣服を引き裂こうと